コーヒーのマメ知識

 コーヒーの品種
 



コーヒーの品種
コーヒーの三大原種
アラビカ種

原産国はエチオピアで、味、香りとも優れ、コーヒーの全生産量の80〜90%を占めます。
500〜2500mの高地と18〜25(平均21度前後)度の気温で、多雨でも少雨でもない気候の土地で栽培されます。
          
主な産地は、メキシコ、グアテマラ、コロンビア、ブラジルの中南米とイエメン、エチオピア、ケニアなどです。

上品な香りで酸味が豊かです。
価格はロブスタ種に比べて高価です。

◆ロブスタ種

アフリカのコンゴが原産地のコーヒーで、気候条件や病害虫に対して丈夫な為、近年広く栽培されるようになってきました。
インドネシアでは従来のアラビカ種に代って、大半がロブスタ種が栽培されるようになりました。
しかし、味、香りともにアラビカ種に比べて劣り、全生産量の7〜10%を占めるだけでです。
主な産地は、ベトナム、インドネシア、インド、マダガスカル、アフリカ諸国です。
独特の強烈な苦味(ロブ臭)です。
価格は安価です。

◆リベリカ種

原産地は西アフリカのリベリアで、病害虫に強く、平地、低地でも栽培が可能です。
おもに自国消費のほかヨーロッパ向けに輸出され、日本には輸入されておりませんので馴染みがありません。



アラビカ種の品種

コーヒーの二大原種である『ティピカ種』と『ブルボン種』は、美味しさでは他の品種より優れていますが寒さ、病虫害に弱く、
ムンドノーボ種等の病虫害に強く生産性の高い改良品種が多く栽培されるようになり、
『ティピカ種』と『ブルボン種』は希少価値になってきました。
現在香味の豊かさで見直されてきています。

ティピカ種

アラビカ種の原種
ともいわれる古い品種で、コロンビアでは1967年までティピカ種が100%栽培されていました。
生産性が低く現在では栽培が少なく、品種改良され、生産性の高い品種に移行され、
100%ティピカ種の流通は極めて少なくなっています。
香りが高く、上品な酸味と甘味が特徴です。

ブルボン種

ティピカ種の突然変異で誕生しました。
1715年イエメンからレユニオン島(インド洋上の旧ブルボン島)に移植されたものが起源とされています。
ブラジルのコーヒーの原形ですが、隔年収穫型で病虫害に弱く、生産性が低いためムンド・ノーボ種やカツアイ種などに品種改良されて、
現在では生産量が少ない。
味は濃厚なコクで丸みがあり、甘味があります。

イエローブルボン種
 ブルボン種の一種で黄色く完熟するイエローブルボン種。
 左が通常ブルボン種で、
 右がイエローブルボン種です。
カツーラ種

1915年ブラジルのミナス・ジェライス州で発見されたブルボン種の突然変異の品種。
豆はやや丸型で、ティピカ種に比べるとコクが強く、酸味と渋味が強い。
直射日光に強く生産性も高く、現在はば広く栽培されています。

ムンド・ノーボ種

ブラジルを代表する品種のひとつで、ブルボン種の改良品種で、病虫害に強く生産性が高く1950年代から各地で栽培されています。
苦味・酸味・甘味のバランスが良い味です。

アカイア種

ムンド・ノーボ種の粒の大きなものは、アカイア種として栽培、流通しています。

カツアイ種

カツーラ種とムンド・ノーボ種の交配種で、病虫害に強く樹高も低く、生産性は高く、中南米では広く栽培されています。

味はブルボン種に近くソフトです。

マラゴジペ種

ブラジルのバイア州マラゴジペで発見された品種で、ティピカ種の突然変異です。
スクリーン20以上の大粒で、コロンビア、メキシコ、グアテマラの一部で栽培されています。
味は大味です。



その他の品種
バリエダ・コロンビア種

アラビカ種とロブスタ種の交配によってできた改良品種。
低地でも栽培でき、サビ病にも強く、生産性が高く1980年代より栽培され現在ではティピカ種、カツーラ種を抜き60%の生産量です。
カビや細菌等が原因と言われる、フェノール臭(薬品臭)と言う異臭の問題があります。
味はロブスタ種との交配でもあり、澄んだ味わいがなく、雑味があります。

イカツ種

アラビカ種とカネフォラ種の雑種で、更にムンド・ノーボ種とカツーラ種を戻し交雑して品種改良された、ブラジルの品種です。

アラブスタ種

アラビカ種とロブスタ種の雑種で生産性も悪くあまり栽培されていません。

ケント種

インドの品種でティピカ種と他の品種の雑種です。

パカマーラ種

大粒のマラゴジペ種とブルボン種のめずらしい交配種です。 日本未入荷。