グアテマラ共和国
Guatemala
GUA 
地域 中南米 人口 1138万5千人
首都 グアテマラシティ 言語 スペイン語
面積 10万9千平方km 通貨 ケッツアル
コーヒー生産量
(単位1000袋)
3,400,000
備考
面積は日本の約30%、スペイン領。1821年独立。マヤ文明の栄えた地。
メキシコの南、ホンジュラスの北側に位置しメキシコを除く中米最大のコーヒーの生産国です。
豊かな降雨量と肥沃な火山灰土壌、そして適度な気温、山から吹く冷たい風と
峡谷からの暖かな風などコーヒー栽培に恵まれた栽培条件のもとで高品質を保っています。

コーヒー規格
等級は産地の高度で7等級に分類されています。
最高級グレードの豆は標高1350m以上と決められてSHB(ストリクトリー・ハードビーン)
となります。
以下HB(ハードビーン)、SH(セミハードビーン)、EPW、PW、EGW、GWとなります。


品 名 SHB 品 種
農 園 ラ・ホヤ農園 備 考
詳 細
グアテマラ農園訪問記、続いてはラ・ホヤ農園です。
ラ・ホヤは、非常にレベルが高い農園で、またオーナーのペドロさんはサンタカタリーナ農園の
オーナーでもありアテンドも親切で面白く情熱的。
メディナ農園と同様、アンティグアにある農園です。

グアテマラの産地は大きくわけると8つのエリアに分けることが出来ます。
同じグアテマラでもエリアごとに気候、温度、標高が異なります。
各土地の条件が複雑に絡み合って独特の味わいを生み出しています。
アンティグアの産地の特色は、アグア火山、フエゴ火山、
アカテナンゴ火山の3つの山に囲まれた渓谷になっております。
アンティグアの土壌はフエゴ火山が噴火した際の火山灰土壌で出来上がっております。
鉱物資源が豊富に含んだ肥沃な土壌です。
渓谷になっているため、低い湿度、強い日射、昼夜の寒暖差もあります。
カップ品質の特色としては「甘みが強く、透き通るようなクリアな酸味」です。
この強い甘みは降雨量によるものではないかと考えております。
ほかのエリアは年間2,000〜2,500mm、降雨量の多いサンマルコスでは4,000〜5,000mmも降ります。しかし、アンティグアは年間800〜1200mmとかなり少ないです。その上火山灰土壌ゆえ水はけが良く、土壌は常に乾燥しています。しかし、
この極度の乾燥状況がコーヒー豆に過度なストレスを与え、
非常に甘みを強くします。ただ一方で降雨量が少ないため、
他のエリアよりも栽培に手間がかかるため価格は他のエリアよりもかなり高くなります。

ラ・ホヤ農園は、アンティグアの中でも歴史が古い名門農園の1つです。
ラ・ホヤとはスペイン語で「宝石」を意味します。収穫されてくるチェリーは本当に完熟の赤一色、
まるで「ルビー」のようです。栽培もそうですがピッカーのレベルはかなり高いです。
収穫は決まったエリアを毎年同じ人が収穫しているため、
収穫に対する経験値は他の農園とは一線を画しています。
100年以上の歴史があるラ・ホヤ農園ですが、施設は最先端です。
通常中米では長い水路を利用しWET処理を施しますが、同農園では最新の水路を導入し、
通常の1/3の長さの水路で処理を行っております。この設備を利用することにより欠点の原因の1つになり得る処理の失敗を限りなく少なくすることに役立っています。
そのため使用する水の量は従来の数分の一になっており環境にも優しい設備になっています。
乾燥は大型のドラム乾燥機だけでなく天日干しも行っております。
渓谷のため平坦な土地の少ないアンティグアでは乾燥機が一般的ですが、
同社では広大な乾燥場を設けており、
天日干しによりゆっくりと乾燥することが可能です。
じっくり乾燥させることにより豆により芳醇な甘さを生み出します。





品 名 SHB 品 種 ブルボン・パカス種
農 園 アルト・デ・メディナ農園 備 考 販売終了
詳 細

生産者:アルト・デ・メディナ農園
農園主:ホルヘ・バラーニョス氏
地域:サカテペケス県アンティグア
   (タウンセンター南西側に近接している)
標高:1,300〜1,600m
品種:ブルボン50%、パカス50%
収穫期:11〜2月
収穫:セレクトピッキング
精製:フリーウォッシュト
   発酵槽で16-20時間、その後48時間ソーキング
乾燥:パティオにて天日乾燥

メディナ農園を一言で言えば・・・
「世界最良のコーヒー生産地のうちの一つとして名高いアンティグア地区で、
最高レベル(兼松調べ)の農地・精選工場管理を誇るトップ農園!」?

「Fuego火山の噴火を遠目に眺める、綺麗なタイルを敷き詰めた乾燥場で、
真っ白に輝くパーチメントが乾燥されていく様は、まさに世界最高に美しい農園!」

全敷地の75%潅漑敷設済み(30cmごとの穴の開いたdripping system)、
スターバックスやイタリア・イリー向けに供給している。
農園内にWet/Dry Mill完備し自社精選で全工程を完結できる。
常時workerは10人、臨時workerは150人程度の省エネ・自動式農園。

【ミルについて】
発酵工程は16〜20時間で、その後水路を利用した比重による選別工程を
特に熱心に行っている。

特筆すべきは、特にオランダ・ドイツの顧客からの要望によるとのことだが、
"Inmertion"タンクなる工程がある。?
これは、発酵・水路選別を経て48時間水につけるだけの工程である。
これにより、より均一な品質を得ることが出来るということで
各バイヤーからの要求があるという。?
ミル全体で利用する水の質もきれいであり、設備も新しく近代的である。

乾燥方法は原則として天日乾燥。天候により機械乾燥


RA認証農園(レインフォレスト・アライアンスの農業認証)です

レインフォレスト・アライアンスの認証は、限定され厳しく管理された範囲内での農薬の
使用を認めており、野生生物の保護と労働者の福祉といった二つの活動において、
オーガニックの認証を超えるものである。

レインフォレスト・アライアンスで認証された農場ではEPA(アメリカ環境保護局)
及びEUで使用が禁じられた農薬は使用していません。
農薬使用は削減しつつ、可能であれば農薬の代わりに生態系を利用した農法に変更して行く。

レインフォレスト・アライアンスの認証システムは、広く農業全般に対応
できるよう改良されており、農業規模の大小に関わらず全ての農場において、
現実的かつ効率的な脱農薬農業に移行できるよう作成されている。


レインフォレスト・アライアンスの基準には野生動物、森林、及びその他農場内及び
周辺に住む生物の保護に関する規定も盛りこまれている。
自然林地域にある認証済みコーヒーおよびココア農場では異なる種類の緑陰樹を
維持するよう定められており、小鳥からサルに至るまで種々の動物とっての住処となっている。
認証済みの農場は野生動物の楽園となっており、保護地域周辺での緩衝地帯として
機能することもある。また認証済農場の多くは森林資源の保護活動も行っており、
水資源の供給や野生生物の生息場所を確保する目的以外にも、薪やフルーツ等の
供給にも役立っている。

レインフォレスト・アライアンスは、労働者に対する規定を広範囲に定めており、
そこには労働者の団結権を保証し、その国で定められた最低賃金法を守るよう規定している。
また、安全で清潔な労働環境、飲用水の供給といった、人が生活する上で適当な住居、
労働者やその家族に対する医療機関、労働者の子女に対する無料の教育機関等の
提供を義務付けている。
インフォレスト・アライアンスは持続可能な農業マネージメントに基準を置いている。

レインフォレスト・アライアンスとSANは小農家の集まりである農協組織や家族経営の農家から、
大企業によって管理されているプランテーションに至るまですべての農家を対象に活動し、
すべての農業生産者に対し様々なレベルでの変化を促し、利益を確実にしている。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 ラ・アゾテア農園 備 考 販売終了
詳 細

農 園 名 : グァテマラ アンティグア ラ アゾテア農園
          (POCORNY家の64マンサナ(約45ヘクタール)の農園)
農園面積  : 約45ha
産地標高  : 1,600m

< アンティグア>
大航海時代、スペイン人の新大陸侵略時に中米の拠点として200年以上も機能した都市であり、
現在はその歴史的かつ美しい景観から街全体が世界遺産に登録されています。

首都のグアテマラシティから車で走ること1時間から1時間半。
目に飛び込んでくる景色は、見慣れたアスファルトの道路から、
中世ヨーロッパを想わせる石畳の道へと変わっていきます。
石畳を挟んで整然と立ち並ぶ家々は、少し落ち着いた赤茶色や黄土色、
白でその壁面が塗られており、何百年も時が止まっているかのような、
厳かで気品のある雰囲気を醸し出しています。

<アンティグア アゾテアコーヒー>
アンティグアが高品質のコーヒーを産出する大きなポイントとしては、
その標高と火山に囲まれた環境、そして豊富な水源が挙げられます。
肥沃な火山灰土壌は適度な水と養分を土壌に蓄え、高い標高により果実はじっくりと熟成します。また清潔で温度の低い水源の使用による収穫後のプロセスは、
原料にダメージを与えることなくしっかりと粘液質を洗い流します。

アンティグアの街のはずれに位置するラ・アゾテア農園は、同様の自然の恩恵を受けつつ、
そこに彼ら自身のこだわりを加えています。

◇灌漑設備について。
必ずしも毎年思うように雨が降るわけではありません。
ここ数年で干ばつの話も聞かれるようになっており、
必要な水分の確保はコーヒーの木を健康に保つために重要な要素と言えます。

◇精選に携わるワーカーがプロフェッショナルぞろい。
農学士の指導が入っていることはもちろんですが、
農園管理人のパコさんが目を光らせるばかりでなく、
ワーカー一人一人が水の温度や乾燥中のドライパーチメントのにおいなど、
細かなところに気を配って作業をしています。
一人一人がちゃんとコーヒーの状態と向き合いながら仕事をしているのが印象的です。

詳細

水分値 11.0
生豆外観 均一な薄緑色。
農薬検査 社外委託検査にて、基準値以下。
商品規格 SHB
精選方法 ウォッシュド
収穫時期 12〜3月
クロップ 2016/17
品種 ブルボン


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 サンタカタリーナ農園 備 考 販売終了
詳 細

【提供情報】

輸送:リーファーコンテナ
精製:発酵槽を使用した伝統的ウォッシュトに新しい技術・設備も加え改良
品種:ブルボン
  パッケージ:40kg麻袋


<生産者情報>
農園名:サンタカタリーナ農園
所在:サカテペケス県アンティグア地域サンミゲルドゥエニャス、アカテナンゴ火山東側斜面
所有:ペドロ・エチェベリア・ファジャ、エマニュエル(ペドロの従兄)
農園運営:ペドロ・エチェベリア・ファジャ
標高:最下部地点1,765m、最上部地点1,980m
区画:サンタカタリーナは森林区画も含め42区画に分け管理されている。このロットはCampament, montana区画を除いた1,600m以上に位置する19のブルボン区画で構成。
斜面の向き:主に東向きの急峻な斜面、場所によっては立っているのも困難な非常に急峻な斜面
ウェットミル:カペティージョ農園所有(ペドロが運営・管理)
ドライミル:カペティージョ農園所有(ペドロが運営・管理)
収穫:ピッカーによる手摘み。区画ごとに担当し収穫。パチェは早生、ブルボンは成熟期がそろいやすいなど、品種特性も考慮に入れ区画ごとに計画的に収穫。完熟のチェリーだけを収穫する為、同区画内でも必要に応じて複数回収穫を行う。

精製〜乾燥:
1. フローター選別
タンクに沈んだチェリーはパルパーへ。
浮いたチェリーの中でも大粒のもの(片側不完全果実)は選別し同じ良品用のパルパーに送る。
2. 果肉除去
3. パーチメントの比重選別
沈んだパーチメントは発酵槽へ、浮いたパーチメント、剥けなかったチェリーは除去。
4. 発酵
5. 機械洗浄
ミューシレージリムーバーに似た機械で発酵を終え取れやすくなったぬめりを洗い流す。
6. 水の使用を控えながら比重選別を行うことのできる水路にてウェットパーチメントを選別(12-13より本格稼働)。
7. パティオで乾燥
通常5〜6日。悪天候が続く場合はドライヤーを用いる。
レスティング:1.5ヶ月程度休息させる。レスティング中は定期的にカッピングを行い、香味が整い次第ドライミル工程に入る。

ドライミル:
1. 脱殻
脱穀された生豆は若干熱を帯び、ダメージの要因になる懸念がある為、次の工程に移る前に12時間〜1日休ませ熱を放散させる。
2. 風力選別:異物を除去する
3. スクリーン選別:サイズ分け
4. 比重選別×3回:3で分けたサイズ別に比重の小さいものと石などの大きすぎるものを取り除く
5. 電子選別
6. ハンドピック

産地輸送:コンテナをドライミルに横づけし、コンテナ詰めする。船便のスケジュールが整い次第港へおろす。


農園主のペドロさん サンタカタリ-ナ農園の遠景
100%サンドライ製法 標高2000m地点のコーヒーの樹

品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 エル・レティロ・デ・キサヤ農園 備 考 販売終了
詳 細 【提供情報】

輸送:リーファーコンテナ
精製:発酵槽と機械を併用したウォッシュト
品種:ブルボン
パッケージ:46kg(GP)

<生産者情報>
場所:チマルテナンゴ県サン・マルティン・ヒロテペケ市近郊 
所有者:アルブレス家 
管理者:ファン・ルイス・バリオス・オルテガ氏 Juan Luis Barrios Ortega 
標高:農地1,720-1,755m ミル1,755m
規模:540ha。内54haがコーヒー、他は林業。
生産量:約500袋
シェード:松、グラビレア、インガ
栽培品種:ブルボン、パチェ、ティピカ、パカマラ、マラゴジペ、ゲイシャ
※パカマラ1.5ha、マラゴジペ2ha、ゲイシャ2haを試験栽培。成功した品種でパチェ区画の一部を植え替え予定。
収穫:ピッカーによる手摘み。その年の実のつけ方によるが概ね3回程度。タイミングはファン・ルイスが判断し支持する。
※収穫の精度が非常に高いことを現地で確認済 
ウェットミル:レティロ・デ・キサヤミル
※ミルは2009年に設立。常に風が吹き抜け乾燥工程に適している事から、丘陵地上部を建設場所として選んだ。ミルの設計にもこだわりがあり、チェリーの搬入場所から乾燥場所のパティオまでなだらかに下っていくよう設計することで、労働者の負荷を大きく低減している(別記参照)。2013年にはミル内での作業を担っている期間労働者用の住居を建設。より労働者が働きやすい環境作りを積極的に行っている。また、非常に乾燥している土地で水が貴重なことと環境負荷低減の観点から、ウェットミルで使用する水は浄化と再利用を随所で行っている。
レティロミルではアルブレス家が所有するエル・レティロ・デ・キサヤ、ラ・メルセーの他に近隣農園の精製を請け負っている。

精製:ウォッシュト 
1. フローター選別:タンクに沈んだチェリーはパルパーへ。浮いたチェリーの中でも大粒のもの(片側不完全果実)は選別し同じパルパーに送る。 
2. 果肉除去 
3. パーチメントの比重選別:沈んだパーチメントは発酵槽へ、浮いたパーチメント、剥けなかったチェリーは除去。 
4. 発酵36時間程度
5. 発酵しきらなかったミューシレージを機械的に除去
6. 水路にて比重選別  
7. パティオで乾燥 
※気温が低すぎるため2013年は2日間かけてもミューシレージが取り除けなかった。そのため2014年からミューシレージリムーバーを導入し残ったミューシレージを強制除去する方法に変更。
※2015年現在パティオで行っているが、パティオの片隅にビニールテントを設営しベッド乾燥をテスト中。結果が良好であれば増設し本格使用する。

ドライミル:アンティグアのベジャビスタミルにて 
選別:風力⇒スクリーン選別⇒比重選別⇒電子選別 

 
<労力軽減や安全確保など生産者へ配慮したウェットミル> 
パルパー、発酵槽はしっかりした建物内にあり、作業員の安全性を確保するため、段差や機械周辺部には、手すりや柵などがきちんと設けられている。ウェットミルは傾斜にそって作られており、生産者の体力的消耗をなるべく少なくする構造になっている。特に水路はなだらかに傾斜しており、パーチメントの比重選別時にオールでパーチメントを移動させる際の労力軽減を図っている。また、パーチメントをパティオに搬送する際の労力を軽減するため、水路出口に一輪車を接続できるように設計されており、パーチメントを持ち上げずとも自動的に水路から一輪車にパーチメントが積み込まれる仕組みになっている。さらに一輪車にはパーチメントの排出口がとりつけられており、運搬しながらパーチメントをパティオに散布できる構造になっている。これらの取り組みが認められ、UTZ Certified も取得している。 

<水の再利用と廃棄時の浄化処理> 
この地域は雨が少ない為、水は貴重な資源。そのため、水の再利用を徹底している。 
まず、パルピングから水洗までに使用した水は貯水槽に保管し含有物を一部取り除いておく。水路での比重選別に使用する水は新しい水を使用し、ここで使用した水を前述の貯水槽に保管した水と混ぜパルピングから水洗の工程に再利用する。この地域は夜の気温が低く発酵時間が長くかかりがちであったが、一度精製に使用した水を再利用することで発酵時間を短縮させる効果もある。
汚水処理施設も保有しており、水を廃棄する場合はこの施設を通して浄化した後に近隣の沢に水を放出している。 
 

<肥料の作成> 
レティロ・デ・キサヤ、ラ・メルセーの農地で使用する肥料はコーヒーパルプが主原料。コーヒーノキの葉や土壌を分析し(外注しているとのこと)、その結果に応じてパルプに必要成分を追加することで最適な肥料作りを行っている。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 ラ・メルセー農園 備 考 販売終了
詳 細

<生産者情報>
農園名:ラ・メルセー農園
場所:チマルテナンゴ県サン・マルティン・ヒロテペケ市近郊 
所有者:アルブレス家 
管理者:ファン・ルイス・バリオス・オルテガ氏 Juan Luis Barrios Ortega 
標高:農地1,880-1,970m ミル1,755m
シェード:松、グラビレア、インガ
栽培品種:ブルボン、パチェ、ティピカ 
収穫:ピッカーによる手摘み(精度が非常に高いことを現地で確認) 
ウェットミル:レティロ・デ・キサヤミル
※ミルは2009年に設立。常に風が吹き抜け乾燥工程に適している事から、
丘陵地上部を建設場所として選んだ。ミルの設計にもこだわりがあり、

チェリーの搬入場所から乾燥場所のパティオまでなだらかに下っていくよう設計することで、
労働者の負荷を大きく低減している(別記参照)。
2013年にはミル内での作業を担っている期間労働者用の住居を建設。
より労働者が働きやすい環境作りを積極的に行っている。また、

非常に乾燥している土地で水が貴重なことと環境負荷低減の観点から、
ウェットミルで使用する水は浄化と再利用を随所で行っている。
レティロミルではアルブレス家が所有するエル・レティロ・デ・キサヤ、ラ・メルセーの他に
近隣農園の精製を請け負っている。

精製:ウォッシュト 
1. フローター選別:タンクに沈んだチェリーはパルパーへ。浮いたチェリーの中でも大粒のもの(片側不完全果実)は選別し同じパルパーに送る。 
2. 果肉除去 
3. パーチメントの比重選別:沈んだパーチメントは発酵槽へ、浮いたパーチメント、剥けなかったチェリーは除去。 
4. 発酵36時間程度
5. 発酵しきらなかったミューシレージを機械的に除去
6. 水路にて比重選別  
7. パティオで乾燥 
※気温が低すぎるため2013年は2日間かけてもミューシレージが取り除けなかった。
そのため2014年からミューシレージリムーバーを導入し残ったミューシレージを
強制除去する方法に変更。

現在パティオで行っているがアフリカンベッドの使用を検討・実験中。

ドライミル:アンティグアのベジャビスタミルにて 
選別:風力⇒スクリーン選別⇒比重選別⇒電子選別 

 
<歴史> 
ラ・メルセーはチマルテナンゴ県サンマルティンヒロテペケに古くから存在する伝統ある農園。
初代フランシスコ・アルブレス氏が1832年にラ・メルセーを取得してから代々アルブレス家に
受け継がれてきた。 
ただ、当初からコーヒーを栽培していたわけではなく、フランシスコ氏からメルセーを受け継いだ、
娘のマリア・アルブレスの代まではトウモロコシと黒豆を栽培していた。
彼女とマニュエル・オルテガ氏の息子であるカルロス・オルテガ・アルブレス氏が16歳の時に
メルセーを受け継ぎ、1912年に初めてメルセーにコーヒーノキ(ブルボン品種)を植えた。 
1996年にカルロス氏と妻バルビナさんの子供である4世代目が農園の経営を受け継ぎ、
現在は、彼らの子、孫が農園を運営している。 

<環境> 
ラ・メルセーの地は森林に恵まれた丘陵地で、在来の松や糸杉、オークなどが豊かな森であった。
これらの樹木はシェードとして残され、その林床にコーヒーノキが植えられている。 
 
<労力軽減や安全確保など生産者へ配慮したウェットミル> 
パルパー、発酵槽はしっかりした建物内にあり、作業員の安全性を確保するため、
段差や機械周辺部には、手すりや柵などがきちんと設けられている。
ウェットミルは傾斜にそって作られており、生産者の体力的消耗をなるべく少なくする構造に
なっている。
特に水路はなだらかに傾斜しており、パーチメントの比重選別時にオールでパーチメントを
移動させる際の労力軽減を図っている。また、パーチメントをパティオに搬送する際の労力を
軽減するため、水路出口に一輪車を接続できるように設計されており、
パーチメントを持ち上げずとも自動的に水路から一輪車にパーチメントが積み込まれる
仕組みになっている。さらに一輪車にはパーチメントの排出口がとりつけられており、
運搬しながらパーチメントをパティオに散布できる構造になっている。
これらの取り組みが認められ、UTZ Certified も取得している。 

<水の再利用と廃棄時の浄化処理> 
この地域は雨が少ない為、水は貴重な資源。そのため、水の再利用を徹底している。 
まず、パルピングから水洗までに使用した水は貯水槽に保管し含有物を一部取り除いておく。
水路での比重選別に使用する水は新しい水を使用し、ここで使用した水を前述の貯水槽に
保管した水と混ぜパルピングから水洗の工程に再利用する。
この地域は夜の気温が低く発酵時間が長くかかりがちであったが、
一度精製に使用した水を再利用することで発酵時間を短縮させる効果もある。
汚水処理施設も保有しており、水を廃棄する場合はこの施設を通して浄化した後に
近隣の沢に水を放出している。 
 
<肥料の作成> 
レティロ・デ・キサヤ、ラ・メルセーの農地で使用する肥料はコーヒーパルプが主原料。
コーヒーノキの葉や土壌を分析し(外注しているとのこと)、その結果に応じてパルプに
必要成分を追加することで最適な肥料作りを行っている。



品 名 SHB 品 種 ゲイシャ種
農 園 カリブス農園 備 考 販売終了
詳 細

「ゲイシャ種」は、もともとエチオピアの野生品種で、まるで花のような華やかな香りと、
キャラメルの様な滑らかなコクが特徴です。
生産性が低いこと、栽培が難しいことで栽培する農園は極端に少なく希少価値の高い品種です。

しかし極端に生産性が低くかった為あまり注目されることはありませんでしたが、2004年パナマの国際オークション「ベスト・オブ・パナマ」でエスメラルダ農園のゲイシャが史上最高値で落札されたことが、この品種が世界的に注目されるきっかけとなり、その後ゲイシャはその圧倒的な個性と希少性から高値で取引されています。


農園名:カリブス農園(Kalibus)
所在:エル・プログレソ県サン・アグスティン・アカサグアストラン(San Agustin Acasaguastlan) 
標高:1,400-1,700m 
栽培面積:50ha
栽培品種:ゲイシャ、ブルボン、パチェ 
生産量:計300袋
平均降水量:1800-2300mm/年
開花期:5-7月
収獲期:2-5月
精製:フリーウォッシュト 
ウェットミル:自前
ドライミル:Almolonga(所有しているのかエクスポーターのミルかは不明)
収穫:セレクトピッキング
精製〜乾燥:フリーウォッシュト
 1. タンクにてフローター除去
 2.果肉除去
 3.発酵
 4.水路にて水洗
 5.パティオにて天日乾燥(天候不順の場合はドライヤーを使う)


品 名 SHB 品 種 パカマラ種
農 園 ラベラ農園 備 考 販売終了
詳 細

規模:総面積200Ha。60Haでコーヒーを栽培。年間生産量は平均600袋。
エリア:シエラデラスミナス地区アカサグアストラン
    (ガテマラシティ東北東約100km、主要生産エリアには属さない)
標高:約1,600m
環境:雨が多い。雨季である8〜9月の2ヶ月は約45日は太陽が出ない。
   霧も多く、夜と同様に昼間にも突然霧が発生する。
   局地的気候がコロコロ変わる環境。
品種:パカマラ
  (栽培している品種:ブルボン20%、ヴィジャ・サルチ45%、カトゥーラ20%、
            パカマラ5%、サチモール10%、若干ブルーマウンテン)
栽培:シェードツリーのもとで栽培。
   シェードツリーには中米でポピュラーなインガスをメインに使用。
   標高の高い所ではアボガドを使用。
   パルピング後の果肉はミミズにより肥料にする。
   品種は区画別に栽培。
収穫:ピッカーによるハンドピッキング
精製・乾燥:フリーウォッシュト(ミューシレージ・リムーバー非使用)、天日・ドライヤー併用
 パルピング(マシン不明)→発酵槽にて12時間ドライファーメンテーション→水路で水洗い→
→ビニールハウス・パティオ・アフリカンベッド等で天日乾燥→平型ドライヤーにて仕上げ乾燥
 
その他:
ラ・ベラ農園は1965年にテオドロ・インゲルハート2世がスタート。
現在はテオドロ・インゲルハート3世(父)、4世(息子)が管理している。
他にリンゴやアボガドを少量栽培。アボガドは高品質でコーヒー以上に評価が高く、
アボガド国際会議等にも参加している。
都会に在住し、たまに農園に行く農園主が多い中、テオ親子は農園に住み、週末
家族のいるグァテマラ・シティに帰るそう。


品 名 SHB プルカル 品 種 ティピカ種80%・ブルボン種20%
農 園 カルモナ農園 備 考 販売終了
詳 細

世界中で、最も評価の高い豆の一つであるの「プルカル」は

グアテマラ・アンティグアで100年以上の歴史あるCarmona農園産で、
ティピカ種中心の自然の環境に身をゆだねた栽培方法です。
アンティグアの中でも貴重かつ最高レベルの農園です。

樹は50年以上の古木が多く、摘み取りも一般的剪定による管理栽培ではなく、
樹高も高くなっています。
土地の力や、気候条件がアンティグアでも最もよい所と推測されます。
アンティグアで最もよいと言う事は、ガテマラで最もよいという事を意味します。
チェリーの摘み取りの基準も高く、一定の赤を摘んでいます。

オークション入賞豆でさえ、このレベルには達していないと言われています。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 ラ・コンセプシオン農園 備 考 販売終了
詳 細 標高4800-5000feetのQUETZALTENANGO産です。
天日乾燥。

品 名 SHB 品 種 カツアイ種
農 園 オーロラ農園 備 考 販売終了
詳 細 OCIAとJASの有機認定を受けている農園です。
エクセプショナルカップ2004
入賞コーヒー


グアテマラ・エクセプショナルカップ2004
入賞証明書
品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 ラスヌーベス農園 備 考 販売終了
詳 細 グアテマラの7つの産地から外れたエリアのサンマルコスとアティトランという産地の
中間あたりにあります。
エクセプショナルカップ2004
入賞コーヒー



品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 ウリアス農園 備 考 販売終了
詳 細

1871年からコーヒーを栽培しているアンティグアの伝統的な農園で、
現在の農園主のValdes氏は3代目となり、
完全に完熟した実のみをピッキングするこだわりが信条の農園主です。

年間栽培量は1000〜1300袋

農園全景 農園主のValdes氏


品 名 SHB 品 種 ティピカ種・ブルボン種
農 園 アルメニア農園 備 考 有機栽培 販売終了
詳 細

ウエウエテナンゴの標高1220〜1800mにある230haの農園
年間降雨量1700mm
乾燥は一週間サンドライ
農園全景 3人兄弟で農園経営

米国OCIAとJAS認定の有機栽培コーヒーです。
当店の有機栽培コーヒーについては100%有機ではありません。
詳しくはここをご覧下さい。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 サンタクララ農園 備 考 販売終了
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カップオブエクセレンス32位
生産地 Acatenango
農園面積 403.20ha
コーヒー栽培面積 224ha
標高 1432m〜1707m
年間降雨量 2300mm
収穫時期 1月〜4月
精製方法 水洗式・天日干し
受賞豆は世界中で70kgの袋で、86袋のみの貴重品でした。

100年以上続く農園で、110人が農園に居住し、
教会、診療所、スポーツ施設もあります。井戸とわき水があり、
農園では酪農や家畜の飼育やアボガド、じゃがいもも栽培していいます。


品 名 SHB 品 種 ブルボン・カツーラ種
農 園 オークランド農園 備 考 販売終了
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カップオブエクセレンス7位
生産地 San Marcos
農園面積 131.25ha
コーヒー栽培面積 43.75ha
標高 1220m〜1525m
年間降雨量 4250mm
収穫時期 1月〜4月
精製方法 水洗式・天日干し
受賞豆は世界中で70kgの袋で、53袋のみの貴重品でした。

サンマルコ地方の山の多い地域で家族経営の農園で生産されます。
川、滝、自然の森に囲まれ、農場から1kmの近くの町から労働者がやって来ます。
サンマルコはガテマラの7つのコーヒー栽培エリアの中でもっとも温暖で、
雨量が多く、激しい雨期で植物は速成する。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 サンタバーバラ農園 備 考 販売終了
詳 細
アンティグアの標高1,500mに位置し、軽石を含んだ火山灰土の土壌で
スペシャリティーコーヒーの生産のために導入された品質証明プログラムのもと、
シェードツリーの下で丁寧に有機栽培されているブルボン種です。JASマーク付き。
この農園は火山に囲まれており、肥沃な土壌と理想的な高度が素晴らしい酸味と
ボデイ、コクをコーヒーに与えています。
熟したコーヒーチエリーは、昔ながらのハンドピックで注意深く摘み取られます。
水洗は農園の中にある井戸の水を利用して行います。
水洗処理に利用された水は、農園内に設置した装置により魚が住めるまでに浄化されます。
コーヒーはその後、アンテイグア渓谷の理想的な天日と気温により徐々に乾燥させられます。
当農園では、乾燥場に土レンガを敷き詰め、天日による水分の蒸発に加え、
レンガの吸水性を利用しています。これらの条件が、コーヒーに独特の青緑色をもたらします。
選別は、豆の重さと色により注意深く手作業で行われ、
味と均一さにおける最高の品質を維持しています。
船積み前には、当農園の経験あるコーヒー鑑定士がカップテストを行い、
サンタ・バーバラジエヌイン・アンテイグアコーヒーを最高の品質に保っています。


品 名 SHB 品 種 カツアイ種
農 園 ラスヌーベス農園 備 考 販売終了
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ホンジュラス、エルサルバドルとの国境付近の標高1430mのニューオリエンテ地区にある
歴史ある農園で、オランダのトレーダーであるホーランドグループ傘下の農園です。
2001年グアテマラ・インターネットオークション第1位で販売された香味豊かで上品な味わいです。


品 名 SHB 品 種 ブルボン種
農 園 サンセバスチャン農園 備 考 販売終了
詳 細
上質のコーヒーが育つ肥沃な土壌、コーヒー栽培の最標高地区(標高2000m)、
アンティグアのサンセバスチャン農園で栽培されるコーヒーです。
ここでは、水洗後、パーチメントコーヒーの乾燥に機械を一切使わず、
昔ながらの自然の陽光を利用して、1〜2週間じっくりと時間をかけて乾燥しています。
こうした天日乾燥により酸味、甘味、コクと調和のとれた上質の味のグアテマラです



コーヒー生産国別 詳細
コロンビア グアテマラ ブラジル イエメン インドネシア
エチオピア コスタリカ ジャマイカ ハワイ ニューギニア
タンザニア ケニア ニカラグア 東ティモール