ジャマイカ
Jamaica
JAM 
地域 中南米
人口 257万6千人
首都 キングストン 言語 英語
面積 1万1千平方km 通貨 ジャマイカ・ドル
コーヒー生産量
(単位1000袋)
37,000
備考
国土は四国の約6割、1494年コロンブスが発見

キューバの南にありカリブ海に浮かぶ島国ジャマイカは国土の80%が山地で、
その最高峰が標高2256mのブルーマウンテンで、全体的に亜熱帯海洋性気候です。
その島の東南部のブルーマウンテンの山麓で栽培されているのがブルーマウンテンで、
中部山岳地帯北斜面でハイマンテン、南斜面でプライムが生産されています。
ブルーマウンテンの生産量の90%が日本に輸出されています。

コーヒー規格
等級は
標高800m〜1500mのブルーマウンテン地区で生産されたブルーマウンテン
標高500m〜1000mのハイマウンテン地区で生産されたハイマウンテン
標高300m〜800mで上記以外で生産されたプライムウオッシュ
に分かれます。
グレードはNO1,NO2,NO3,NO4に分けられています。

ブルーマウンテンコーヒー
1.ブルーマウンテン・エリアの気候
 熱帯カリブの豊かな太陽の光と濃い霧や雨がもたらす
 ブルーマウンテンエリアの気候は
 昼と夜では大きな温度差があります。
 この温度差が時間をかけてゆっくりと
 美味しいコーヒー豆を育んでいるのです。
2.急斜面での栽培
 ブルーマウンテンの急峻な斜面にコーヒー農園があります。
 急峻な斜面での水はけは、
 コーヒーの木が育つのにちょうど適しています。
3.手作り・手作業
 急斜面での栽培や収穫は、
 機械化が困難ですべて手作業で行われます。
 ティピカ種は味や香りに優れていますが、
 病害・虫害に弱いため栽培には細心の注意が払われます。
 また高品質維持のため、
 完熟した赤い実だけが一粒ずつ手で摘み取られます。
 だから生産量が限られ、希少価値の高いコーヒーとされるのです。
 くせのないバランスの取れたブルマンのテイストは
 まさに日本人好みです。
◇ブルマン樽の話
 コーヒーの中でも、樽詰めで輸出されるのはブルマンだけで、
 ほかのコーヒーは麻袋詰めで輸出されます。
 18世紀中頃から後のイギリスの植民地時代に、
 イギリスから船積みされた小麦粉などの空き樽を再利用し、
 コーヒーやラム酒などを入れて出荷したのが
 始まりといわれています。
 ブルマン樽は、アメリカの温帯林の木材で、においがありません。
 樽詰するメリットは、木が内外の湿気を吸収・放出することによって、
 大きな変化を与えず、また、輸送時などに発生する
 急激な温度変化を緩和します。
 コストも手間も掛かりますが、
 樽は最高級コーヒーの品質を保持するための
 重要な役割を担っているのです。

詳 細

ブルーマウンテンコーヒーは、その希少価値(年間生産量1900t/2006年)から
キングオブコーヒーと讃えられています。

美味しいコーヒーの三つの条件、香り、味、コクが完璧なまでにバランスの取れた
上品な味わいのブルマンは、手仕事ならではの逸品です。
ブルーマウンテン・エリアはブルーマウンテン山脈の標高800〜1,200mにあり、
良質のコーヒーの栽培条件である「土壌」、「日中寒暖差」、「雨量」、「栽培高度」が
見事に整っているエリアです。
・土壌は、海底の有機質を多く含む火山灰でブルマンの持つ甘味は土壌そのものが
 持つ甘味です。
・日中寒暖差は、平均6℃、冬場は10℃前後になり昼間は実が膨らみ、夜は引き締まる。
 これ繰り返す事で引き締まった大粒の豆が生まれます。
・雨量は、年間1500〜1800mmとコーヒーの栽培に最適な雨量で、時折山脈全体を
 深い霧が覆う為樹木やコーヒーチェリーに適度な湿気を与え実を引き締め大粒にします。
・栽培高度は、高地のため低い産地に比べ実付きから完熟までの時間が長く良質な
 コーヒーが育ちます。
・コーヒーチェリーは高品質を維持する為完熟した赤い実だけを一粒ずつ丁寧に手摘されます。

NO1の品質検査と規格
・豆の大きさで一番大きいスクリーン17〜19が「NO1」ランクです。
・欠点豆の混入率は、3%未満。
・水分含有量は、10〜12.5%が合格。
・国家資格を持つ最低三人の検査官による「炒りあがり」、「香り」、「酸味」、
「コク」、「後味」、「雑実・異味」、の6項目の味覚鑑定に合格。
こうした厳しい検査で「NO1」の称号が得られるのはわずか3割程度にすぎません。

1953年ジャマイカ政府は法律によって、
このエリアと他のエリアとの間にはっきり境界線を引くと同時に、
ブルーマウンテンの名称は、ブルーマウンテン・エリア以外で生産されたコーヒーに
使用してはならないと定めました。
従って、ブルーマウンテン地区に隣接する高地の農園でできた、
品質がブルーマウンテンに匹敵するほどのコーヒーでも、
ブルーマウンテンコーヒーの名で販売することはできません。
ストレートで飲んでも最もバランスが取れているコーヒーで、
希少性も高く『NO1』は最高級品で世界的名品とされています。


NO1 品 種 ティピカ種
農 園 クライスデール 備 考

アロマ、ボディー、アシディティーの絶妙なバランスがブルーマウンテンの特徴であり、
キング・オブ・コーヒーと言われる由縁で、まろやかな甘味の残る後味は、
他のコーヒーの追随を許しません。

クライスデール地区は、セントアンドリュー教区内の平均標高1000m〜1250mにあり、
ブルーマウンテンコーヒーの生産地の中央に位置しています。故に、「ザ・ハート・オブ・ザ・ブルーマウンテン」と呼ばれ、近くには国内最大の国立公園と森林保護区であるグランドリッジがあります。

クライスデール農園は、1800年ジャマイカに旅行でやってきて好きになり土地に永住することになった
英国人コリン・マクラーティー博士によって創設され、コーヒーを商業ベースで生産した最初の農園の
ひとつで、当時の教区名はポートロイヤルであり、その後セントアンドリューに変更されました。  

この地区で生産されるコーヒーの品質がいいことに気づいた農民たちは、
マクラーティー博士に続けとばかり、クライスデール農園の近隣にコーヒーを栽培し始めました。
こうしてクライスデール地区のコーヒー栽培は広がりクライスデール農園のコーヒーは1800年代始めにはすでに輸出されていました。         

現在、クライスデール農園は運営はされていませんが、当時の精製工場、乾燥場、水車は200年経った今も現存しています。
かつてハネムーンの常宿だった工場に隣接するクライスデール・グレート・ハウスは、国家遺産としてジャマイカ政府によって指定されています。

クライスデール地区の生産者は、ティピカ種の素晴らしいコーヒーを作り続けて、クライスデール・ブランドはこの地区で収穫されたブルーマウンテンです。


クライスデール地区は
ブルーマウンテンエリアの中心にあります
農園風景
コーヒーの木と農園の人 コクと甘味に必要な天日干し作業
丁寧なハンドピック作業 綺麗な香味への丁寧なハンドピック作業
15kg樽入り生豆 クライスデール証明書





NO1 品 種 ティピカ種
農 園 マホ農園 備 考 販売終了

農園内に希少品種である木、ブルーマホが原生していることから農園名が決めらましたれた。
ブルーマホの木目は青いため青い家具が作られます。
標高763〜1200メートル。農園を取り巻く微気候と豊かな土壌が高品質の
ブルーマウンテンを産み出します。栽培面積107エーカー。収穫量200樽程度です。

この農園はマホ地区でも素晴しい環境に恵まれています。
三方を深い山に囲まれ一方はカリビアン海を見渡せるロケーションです。
農園には川が流れ雨期には滝が生命の息吹のごとく活発にしぶき上げています。
トムフィンソンファミリーは20年前からコーヒー生産を再開し、
限られた環境と肥沃な土はエキセレンスなコーヒーを育む
マホコーヒーはじっくり熟成させておりジャマイカブルマンの
名声をフルに反映させるものです。


NO1 品 種 ティピカ種
農 園 ウォーレンフォード 備 考 販売終了
ウォーレンフォード農園は、世界的に最高の評価を 得ているのジャマイカ最高の農園です。

NO1 品 種 ティピカ種
農 園 メイビスバンク 備 考 販売終了

 正式名メービス・バンク・セントラルファクトリー社の歴史は、1885年にストローベリーヒルにコーヒー農園を
購入したことに始まります。
その後、さらによい土地を求めて、1920代に現在の会社があるジャマイカ東部のブルーマウンテンエリアの
メイビスバンクに土地を購入し、農園と加工の会社を設立しました。
その後、近代的な工場が建設され、1978年にブルーマウンテンコーヒーの認定加工工場となりました。
2001年には建物及び機械を全て新しくし、効率よくさらに高品質な製品を生産できるようになりました。
 ブルーマウンテンエリアの自社農園と契約農家より赤い完熟の実が運び込まれ、
それを水槽に入れ浮いた悪い実を取り除き、沈んだ実だけを果肉除去、水洗、乾燥後に
ドライパーチメントとして保管されます。
船済み前に脱穀、精選し、電子選別・ハンドピックを経て青々とした輸出規格のコーヒーが樽詰めとなります。
そして、輸出直前にコーヒー産業公社の最終品質検査を受け、合格したものだけが輸出されます。


NO1 品 種 ティピカ種
農 園 モイホール 備 考 販売終了

ペンラインキャッスル地区はジャマイカの首都キングストンから北東へ52kmの地点の
セントトーマス州にあります。
ここはブルーマウンテン山頂へ向かう最後の行政地区になり、
ブルーマウンテンコーヒーが収穫される地域の中でも最も標高の高い1200mあたりにある
熱帯雨林に囲まれた地区で、人口は約6000人でそのほとんどがコーヒーの栽培に従事しています。
・年間平均気温は12度〜18度
・土壌は埴壌土(粘土質の土壌)
・年間降雨量は1900ミリ
・年間平均生産量100トン(生豆換算)

ペンラインキャッスル地区のブルーマウンテンが美味しい理由は、
1.ティピカ種であること
2.標高1200メートルの高地にあること
3.気温が12〜18度に保たれていること
4.上記の環境の下でコーヒーチェリーはじっくりと成長し、コク、香り、酸味のバランスのとれた
  コーヒーになります。


コーヒー生産国別 詳細
コロンビア グアテマラ ブラジル イエメン インドネシア
エチオピア コスタリカ ジャマイカ ハワイ ニューギニア
タンザニア ケニア ニカラグア 東ティモール